村田製作所が22日に完成させたフィリピンの生産棟

村田製作所は22日、フィリピンの工場で積層セラミックコンデンサー(MLCC)の新たな生産棟が完成したと発表した。投資額は建物のみで112億円。2023年8月に建設を始めていた。スマートフォンや自動車、人工知能(AI)サーバーなどに使うMLCCは、中長期的に需要が伸びるとみて、グローバルの生産能力を増強する。

バタンガス州の工業団地にある工場で新棟が完成し、同日竣工式を開いた。地上2階建てで、延べ床面積は約7万8000平方メートル。主に自動車向けのMLCCを生産する。センサーで交通状況を把握して運転を支援するシステムの普及などで需要増を見込む。

村田製作所はデータセンターのサーバー向けの出荷増もねらい、MLCCの生産能力を毎年1割程度増強する計画だ。インドでもMLCCの包装や出荷を担う工場が26年度中に本格稼働する。

【関連記事】

  • ・村田製作所の南出副社長、M&A戦略投資「必要ならば2200億円超も」
  • ・村田製作所、AI時代へ2700億円投資 次の「15年周期」にらむ
  • ・村田製作所、フィリピンで電子部品を増産 110億円投資

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。