▼EV電池 電気自動車(EV)に搭載する電池。リチウムイオン電池が主流となっている。ガソリン車などに使われる鉛蓄電池やニッケル水素電池に比べて、より多くの電気を蓄えられる。モーターのみで駆動するEVと、エンジンと併用しながら充放電を繰り返すハイブリッド車(HV)では、同じリチウムイオン電池でも求められる性能が異なる。EV向けはHV向けの50〜100倍の容量が必要で、軽くて容量の大きい電池が求められる。
HV向けでは日本勢が高いシェアを維持するが、EV向けは中国勢がシェアを伸ばしている。韓国調査会社のSNEリサーチによると、1〜6月のEVへの搭載量上位10社のうち6社が中国勢で、合計の搭載量は全体の69%を占めた。

各国政府の政策見直しやEV販売の成長鈍化で、EV電池の関連投資や稼働の延期が相次いでいる。米国では、韓国の電池大手SKオンが25年に予定していた米国の新工場の稼働を延期した。欧州ステランティスや独メルセデス・ベンツグループなどが共同出資するフランスの車載電池メーカーは欧州での新工場の建設計画を一時凍結した。
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