北陸新幹線の延伸を巡り、石川県選出の国会議員有志による研究会が22日、現行の小浜・京都ルートなど3ルートについて費用対効果の独自試算を公表した。現行ルートは着工の目安となる「1」を下回った。
試算は国土交通省が2016年度に公表したものをベースに、建設費の高騰や敦賀駅の開業を考慮してはじいた。小浜・京都ルートは京都駅を南北に通る案で費用対効果が0.551、JR桂川駅近くを通る案で0.522となった。
整備新幹線は費用対効果が「1」以上となることが着工条件の1つとなっている。前提が異なるものの、国交省の16年度試算で同ルートは1.1だった。
研究会の試算では滋賀県の米原駅につなぐ米原ルートや、琵琶湖の西側を通り京都駅につなぐ湖西ルートの費用対効果が1を上回った。北陸新幹線を巡っては、自民党が現行ルート、小浜・舞鶴ルート、米原ルートの費用対効果を再検証する方針を示している。
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