
ソフトバンクグループ(SBG)は23日、総額4300億円規模の外貨建てハイブリッド社債(劣後特約付き社債)を発行すると発表した。同社の外貨建てハイブリッド社債の発行は2017年7月以来、8年ぶり。調達資金は事業資金に充てる。
米ドル建て2本とユーロ建てを1本発行する。期限前償還ができない期間(ノンコール、NC)を設定し、利率はNC以降は変動する。今回の社債発行はSBGとして追加的な資金調達となる。米国での利下げ見通しと低位なスプレッド(国債に対する上乗せ金利)の状況からハイブリッド債発行に有利な市場環境を見据えた。
ドル建ての年限35.5年でNCを5.5年に設定した債券は当初利率が7.625%で発行額は9億ドル(1365億円相当)。ドル建ての40年債の発行額は11億ドル(1669億円相当)。NCが10年で、当初の利率を8.250%とした。ユーロ建ての37年債はNCが7年で、当初利率が6.500%、発行額が7.5億ユーロ(1322億円相当)と決めた。
払込期日はいずれも10月29日。主に欧州とアジア(日本除く)で機関投資家向けに募集する。格付けは米S&Pグローバル・レーティングから「シングルBプラス」を取得した。
SBGは8月に国内の機関投資家向けに2000億円のハイブリッド社債を発行している。今春には国内で個人投資家と機関投資家向けに普通社債(計6200億円)、7月には外貨建て普通社債(計約6000億円)を発行した。
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