
マツダは23日、日本製鉄と車体開発で連携すると発表した。日鉄が開発の初期段階から参画し、サプライチェーン(供給網)を見直してコスト削減につなげる。マツダは米関税政策で打撃を受けている。サプライチェーンの一段の合理化を進め、輸出モデルを維持する。
まず年末に欧州で発売する多目的スポーツ車(SUV)の新型「CX-5」の開発から共同で取り組んだ。開発の初期段階から鋼板材料の選定を一緒に行い、マツダの組み立て工場に近い日鉄の工場から調達ができるようになった。
日鉄は軽くて強度も高い次世代の鋼材を提案した。安全性など性能を確保しつつ鋼材重量も前モデルより1割軽くなった。
マツダと日鉄は今後対象車種を増やし、サプライチェーンを再構築していく考え。日鉄の広瀬孝副社長は「業界初の挑戦に取り組むことで、多面的な成果と相乗効果を創出している」とコメントした。
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