
トプコンは基幹工場であるトプコン山形(山形市)の本社工場の拡張工事を仕上げ、23日に落成式を開いた。建物の総工費は約42億円。生産体制の刷新で、眼科用医療機器や眼鏡店向けアイケア製品、測量機器の生産能力を2028年度をめどに23年度比で約5割高める。トプコン山形はグループ生産高の約3割を占めている。
ショールームなどを備えた2階建ての新厚生棟(延べ床面積約1300平方メートル)を増築し、3階建ての工場棟(3号館、約1万100平方メートル)を新設した。既存工場棟で手がけていた眼科用医療機器と眼鏡店向けアイケア製品を新工場棟に移した。

工場棟ごとに生産体制を見直し、動線の最適化などで作業効率を高めている。生産スペースが広がり、事業成長に伴う増産にも対応しやすくなった。無人搬送車(AGV)で部品や完成品を運ぶといったスマート工場化も進める。
拡張工事に取りかかった24年3月以降、中途採用も含めて32人を採用した。26年4月も11人の新卒者が入社する予定だ。

トプコンの江藤隆志社長は式典で「アイケア事業の成長を担う重要なグローバル生産拠点を整えた。戦略投資を続け、世界に負けないものづくりを推進する」とあいさつした。トプコン山形の宮田和明社長は「世界の眼科医療の発展に貢献すべく、さらなる努力を重ねたい」と意気込んだ。
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