東京大学発のスタートアップで光を使った量子コンピューターを開発するOptQC(東京・豊島)は、第三者割当増資で15億円を調達した。主に次世代機の開発資金にあてる。2026年4月に完成予定の1号機と比べ、計算能力を100倍に引き上げたい考え。

ベンチャーキャピタル(VC)のグローバル・ブレイン、東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)、デライト・ベンチャーズなどが出資した。OptQCは新たに調達した資金と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金を活用し、次世代機を開発する。

OptQCは光量子コンピューター研究をけん引する東京大学大学院工学系研究科の古澤・遠藤研究室の研究成果をもとに24年に設立された。一般的な超電導方式では極めて低温の環境が必要となるが、OptQCは光が持つ量子の性質をいかし常温で動く量子コンピューターの実用化を目指している。

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