ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、トランプ米政権が露石油大手2社を対象とする追加制裁を発表したことに関して、プーチン露大統領は23日、「我々の経済状態に重大な影響を与えはしない。ロシアが圧力を受けて何かを決めることもない」と強気に主張した。大統領府で記者団の質問に答えて語った。
プーチン氏は、ロシアが世界有数の石油輸出国であることから、制裁で露産石油・石油製品の流通が激減すると市場価格が上昇し、エネルギー消費大国の米国にも影響を与えると指摘した。「ロシアにも損失は生じるが、それでもなお我々のエネルギー部門は極めて安定している」とした。
トランプ米大統領が「中止」と明言したハンガリーでの米露首脳会談については「延期ということだろう。対話はいかなる対立や戦争よりも常に優れている」と述べた。
一方、仮にウクライナが長射程ミサイルの供与を受けて露領内への攻撃に使用した場合の対応に関しては「極めて深刻なものになる」と言及した。核兵器による報復の可能性を示唆したとみられる。
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