人工知能(AI)が来場者の発言から大げさな見だしを生成する体験型コンテンツなどを提供する(24日午後、東京都渋谷区)

LINEヤフーは24日から都内でフェイクニュースの仕組みを分かりやすく伝える企画展を始めた。誇張した表現や情報の切り抜きなど問題となる行動をモンスターに見立て、来訪者は体験型のコンテンツなどを通じて、作成手法やその問題点に触れられる。若年層に対して情報との適切な付き合い方や多様な視点の重要性を伝える。

「FAKE NEWS MONSTERS(フェイクニュースモンスターズ)展」の名称で11月3日まで渋谷区のイベントスペースで開催する。入場は無料。同社のニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」が進める情報リテラシーに関する啓発の一環で開いた。

「キリヌキザリガニ」など手法の特徴を模したモンスターに触れあいながら、フェイクニュースの構造や作成過程を学ぶ。来場者が発した言葉から人工知能(AI)が誇張したニュース見だしを作るなど、体験型コンテンツも充実させた。

総務省の調査では過去に流通した偽・誤情報を見聞きした人に内容の真偽を尋ねると47%が正しい内容を含むと回答し、25%は何らかの手段で拡散していた。日常的に大量の情報と接する環境があるなか、特に若年層への啓発が重要になっている。

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