モーター大手のニデックは28日、日本取引所グループ(JPX)から「特別注意銘柄」に指定されたと発表した。不適切会計の疑いで監査法人の適正意見が得られないまま2024年度の有価証券報告書を提出したことなどを受け、内部管理体制について改善の必要性が高いとJPXが判断した。
JPXは指定理由として、ニデックが過年度決算訂正のおそれも含めて適正な決算の開示ができていない状態が続いていることや、決算スケジュールが正常に戻る見通しが立っていないことも挙げた。ニデックは「第三者委員会や外部専門家の調査に全面的に協力し、信頼回復に向けて尽力する」としている。
特別注意銘柄に指定された企業については、JPXが原則1年後に内部管理体制などの改善の見込みを判断し、場合によっては上場廃止となる可能性もある。24年の制度変更前は「特設注意市場銘柄」と呼ばれ、大規模な会計不正があった東芝やオリンパスも指定されていた。
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