荏原は28日、人工衛星向けに開発する冷却用ポンプの試作を宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注したと発表した。液体の冷媒を循環させて衛星内部の電子機器などを効率よく冷やす仕組みを目指す。2026年3月までに納入し、将来の宇宙関連事業の育成につなげる考えだ。

高速通信の普及により衛星内部の電子機器などの発熱が増えている。このためJAXAは人工衛星に搭載する冷却システムを研究開発している。冷媒を循環させるポンプの試作企業として荏原を選んだ。

荏原が人工衛星向けのポンプを手掛けるのは初めて。同社はロケットエンジンに使う液体燃料用のポンプも開発している。極低温の過酷な環境下で動作する技術などを生かせる可能性があるとしている。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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