債券市場では、日本国債が売られて価格が下がると長期金利が上昇するという関係になっています。

21日の債券市場では国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは、一時、1.61%まで上昇し、2008年10月に1.63%まで上昇して以来、およそ17年ぶりの高い水準となりました。

これはアメリカの関税措置をめぐる不透明感が後退したことに加え、今月発表されたGDP=国内総生産の内容から国内経済の底堅さが意識され、日銀が利上げできる環境が整ってきているという見方が投資家の間で広がったことなどが背景にあります。

市場関係者は「日銀が年内に利上げを行うという観測が強まっているほか、今後の政局次第では、財政拡張的な政策が進むのではないかという見方も国債の売りにつながっている」と話しています。

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