シャープが公開したEVのコンセプトモデル(29日、東京都江東区)

シャープは29日、「ジャパンモビリティショー2025」の報道発表で電気自動車(EV)のコンセプトモデルを公開した。親会社である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が開発したコンパクトミニバンサイズのEVをベースに、プロジェクターや空気浄化装置などを搭載した。車体のデザインなどを改良したうえで27年度の発売を目指す。

コンセプト車の名称は「LDK+(エルディーケープラス)」。自宅で駐車している時に、映画を見たり仕事をしたりする「もう一つの部屋」として車内を活用することを提案する。

車内に設置したスクリーンで映像を見ることができる(29日、東京都江東区)

2列シートの設計で、運転席を180度後ろに回転させれば、車内を部屋のように使える。後部座席の上部に設置したロール式スクリーンを降ろして、車内に搭載したプロジェクターで映像を投映すれば、映画などを楽しむことができる。

映像に没入しやすくするため、車体の横と後ろの窓には「液晶シャッター」と呼ぶ、外の光が車内に入りにくくする機能を付けた。消臭・除菌効果のあるイオンを放出する独自技術「プラズマクラスター」の発生装置も搭載した。

シャープのEV事業責任者の大津輝章氏は「現状のコンセプトモデルは(100点満点で)60点。販売に向けて車体のデザインや内部の機能をお客様のニーズに合ったものに改良していく」と話す。

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