PPIHが開いたテキーラガーデンで記念撮影する来場者ら(29日、東京都品川区)

ディスカウント店「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は29日、都内でテキーライベントを開いた。同社はテキーラの小売店での販売シェアで2割弱を占め、国内首位だ。カクテルなど様々な飲み方を提案し、罰ゲームで一気飲みするとのイメージを払拭する。

11月2日のメキシコの伝統行事「死者の日」にちなみ、東京都品川区でビアガーデンならぬ「テキーラガーデン」を開いた。会場ではドンキが2024年12月から自社輸入する「ドン・ラモン」を紹介したほか、サッポロビールやサントリーなどがテキーラのオリジナルカクテルを提案するブースを出展した。

チョコレートやコーヒーで割った甘いテキーラや、ジャスミンとグレープフルーツで割った爽やかなカクテルなど多彩なアレンジを提案した。一般客やインフルエンサーなど約150人がテキーラカクテルの試飲やメキシコ料理を楽しんだ。

PPIHの洋酒責任者の朝倉和也マーチャンダイザーゼネラルチーフは「テキーラはラムやジンなどに比べてクセが少なく、カクテルのベースとして合わせやすい。罰ゲームでショットグラスで一気飲みするというイメージを脱却できれば、まだ市場が広がる余地がある」と話す。今後も店舗での試飲イベントなどを開いていく。

ドンキの酒類事業で洋酒は金額ベースで3割近くを占める。25年6月期のテキーラ関連の売上高は6億8000万円だった。

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