SCSKが29日発表した2025年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比85%増の356億円だった。システム開発や保守運用などの受注が好調だった。6月にシステム販売会社の一部株式を売却したことも利益を押し上げた。
売上高は48%増の3712億円だった。顧客企業の基幹システム再構築や生成AI(人工知能)分野への投資拡大が追い風となった。営業利益は54%増の416億円だった。システム開発や保守運用の利益率改善のほか、24年12月に買収したネットワンシステムズ(東京・千代田)が連結決算に反映されたことも寄与した。
26年3月期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比33%増の7900億円、純利益は41%増の635億円を見込む。期末の配当予想については、従来の47円から無配とすることも発表した。同日発表された住友商事がSCSKに対してTOB(株式公開買い付け)を実施することを受けた措置だ。
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