29日の米ニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が、5営業日ぶりに下落した。一時は取引中の最高値を更新し、初めて4万8000ドル台をつけたが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見を受けて、利下げ期待が後退し、下落に転じた。
ダウ平均の終値は、前日より74.37ドル(0.16%)安い、4万7632.00ドルとなった。決算内容が市場予想を上回った企業が買われたほか、半導体大手エヌビディアの時価総額が世界で初めて5兆ドルを突破するなどしたが、素材や生活必需品などを中心に売りが広がった。
FRBは、29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続で利下げを決めた。一方、パウエル氏が記者会見で、12月に開かれる次回会合について「さらなる利下げは、既定の結論ではない」などと述べたことで、利下げ期待が後退。株価の下落につながった。
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