米調査会社ファクトセットによると、米半導体大手エヌビディアの時価総額が29日のニューヨーク株式市場の終値で5兆ドル(約760兆円)を突破した。時価総額が5兆ドルを超えたのは世界の上場企業で初めて。人工知能(AI)開発競争が激化する中、エヌビディア製のAI向け半導体への需要は旺盛だ。業績拡大への期待から、今年7月に4兆ドルの大台に乗せてからわずか3カ月余りで次の大台に乗せた。
ファクトセットによると終値の時価総額は5兆340億ドルで、米マイクロソフトが4兆253億ドル、米アップルが4兆43億ドルと続いた。AI関連の株価高騰が目立つものの、ブームの過熱感を警戒する見方もある。
エヌビディアの主力製品の画像処理装置(GPU)は生成AIの学習や推論処理に使われており、AI向け半導体で「1強」の状態が続いている。業績は急拡大し、2024年2月に初めて時価総額が2兆ドルを突破、同6月に3兆ドル台に乗せた。時価総額でマイクロソフトやアップルを引き離す勢いで、株式市場での存在感は高まっている。(共同)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。