三井化学は21日、生産最適化に向けて日鉄ソリューションズと協業すると発表した。詳細なデータ分析によって生産設備の稼働状況や出荷品の在庫量などの無駄を減らす。三井化学は国内拠点に展開し、歩留まり改善などで2029年度以降に数十億円の収益効果を見込む。

三井化学がこれまで開発してきた生産プログラムと、日鉄ソリューションズが持つ生産予定や在庫配置を最適化するソリューションを組み合わせる。三井化学の国内の樹脂工場での実験では、1拠点あたり年間数億円規模の改善効果が見込めるという。

需給に応じてどの製品をいつどれだけ生産するかを正確に把握したり、生産量の見直しによって過不足ない在庫量の維持につなげたりする。生産面だけでなく物流や販売計画への協業拡大も検討する。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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