積水化学工業は30日、2026年3月期の連結純利益が前期比12%減の720億円になりそうだと発表した。従来予想を100億円下回る。米国や中国のメディカル事業で検査薬の需要が想定を下回る。電気自動車(EV)市況の低迷に伴い自動車ガラス向けの素材の販売も落ち込む。

売上高は2%増の1兆3232億円、営業利益は2%増の1100億円を見込む。それぞれ413億円、50億円下回る。営業益は4期連続の過去最高を見込む。

26年3月期を最終年度とする中期経営計画は未達に終わる公算が大きい。積水化学の西田達矢常務執行役員は30日、「自動車生産台数など市況の悪化を読み切れなかった」と話した。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比微増の6297億円、純利益は26%減の317億円だった。

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