
ヒューリックは31日、東京・銀座で11月16日に開業する高級温泉旅館「ふふ 東京 銀座」(東京・中央)の内覧会を開いた。客室単価は30万円台を目標に掲げ、インバウンド(訪日外国人)や富裕層が集まる銀座エリアの宿泊需要を取り込む。
静岡・熱海から運んだ天然温泉を全34室の客室風呂で楽しめる。客室料金は2人利用時の1泊2食付きで16万9400円以上から42万7900円以上まで11タイプを用意した。素泊まりや朝食のみのプランもある。
2026年4月まで受け付けている予約は足元で50%程度が埋まり、リピーターを中心に国内客が7割を占めるという。平均の客室単価は15万円以上を見込む。中長期では外国客比率を半数以上に引き上げ、30万円台への上昇を狙う。

客室面積は約55〜163平方メートルと全室を「スイートルーム」とし、ゆったりした空間に仕上げた。全客室にテラス席を備え、銀座の夜景や季節の草木を楽しめるようにした。屋上階には温泉の足湯につかりながら酒やソフトドリンクを味わえる屋外ラウンジを設けた。
食事は全席個室で旬の食材を使った日本料理店のコース(1万9800〜5万5000円)や、すし店から選べる。宿泊以外の宴会でも使える。

建物は高級ブランド店や松屋銀座店が立ち並ぶ中央通りに面する。東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」から地下直結の入り口も新設された。
ヒューリックの高級温泉旅館ブランド「ふふ」として12棟目で東京は初出店となる。26年春には神奈川・三浦半島の城ケ島でも開業する。
 
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