大成建設は、イノベーション活動の新拠点をシンガポールで10月に開設したと発表した。同社の研究開発（R&D）部門の技術職社員2人が常駐し、現地のスタートアップや研究機関との共創活動を推進する。

新拠点は東南アジアと日本をつなぐハブとして機能し、先進的な技術開発を加速させる役割を担う。日本の建設技術を現地に展開し、東南アジア地域での実施プロジェクトに貢献する。また、現地ニーズや先端技術を的確かつ迅速に把握し、スタートアップや企業、大学、研究機関との連携も深化する。

重点的に取り組む4領域として、建設現場のデジタルトランスフォーメーション（DX）、カーボンニュートラル・サステナブル技術の開発、建築物の設計図を3次元（3D）化するBIMや土木現場の3D設計手法CIMなどの技術を活用した建物管理・エリアマネジメント、新たな都市づくり・都市インフラに関する共創活動を設定した。

同社は中長期事業戦略において、東南アジア地域を最重要市場の一つに位置付けている。シンガポールは東南アジア地域の技術・ビジネスの中心地であり、国内外の企業・大学との産学連携が盛んなことから新拠点として選定した。

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