広島三越(広島市中区)に10月31日、100円ショップ「DAISO(ダイソー)」がオープンした。百貨店は高級感を演出して顧客の満足度を高めてきたが、経営環境が厳しさを増す中、若者や子育て世帯の取り込みを図る。
DAISOを運営する大創産業(広島県東広島市)によると、売り場面積は約1100平方メートル。市街地の店舗としては大型で、アクセサリーや文具など日用品を幅広く用意した。
日本百貨店協会によると、全国の百貨店の売上高は減少傾向にある。1998年には約9兆2千億円あったが、2024年は約5兆8千億円と6割ほどに減った。
三越は生き残りのために、主な顧客である高齢層以外の取り込みが必要と判断。ユニクロなどのファストファッションの店舗やスーパーを採り入れている。DAISOは福岡三越や松山三越にも入っているという。
広島三越の担当者は「百貨店に来る人たちも、日頃は100円ショップを使っているという調査結果がある。幅広い価格帯の商品をそろえることは顧客ニーズに合う」と言う。
大創産業によると、客が集まる百貨店は立地として好条件といい、百貨店への出店は11店舗目。担当者は「百貨店にはこれまでと異なる客層を獲得してもらい、お互いに活性化できれば」と話している。
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