国際オリンピック委員会(IOC)は30日、サウジアラビアとの間で結んでいた「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」を開催する契約を解除すると発表した。新設の大会で、初回は2027年にリヤドで開くことになっていた。

 IOCは24年、オリンピック・eスポーツ・ゲームズの新設を決定。サウジと12年にわたる契約を結び、大会開催に向けて準備を進めていた。25年に開く予定だったが、27年に延期されていた。

 IOCは発表で「改めて取り組みを再考し、協力関係を解除することで合意した」と説明。eスポーツ業界などからは大会の開催に大きな期待と支援があるとして、新たなパートナーを模索するとしている。

 サウジアラビアは、ムハンマド皇太子兼首相が会長を務める政府系ファンドが資金援助する財団が、リヤドで賞金総額100億円超の世界最大級のeスポーツ国際大会を開いている。26年には国別対抗の大会「eスポーツ・ネーションズカップ」を新たに始めることも発表している。

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