
京浜急行電鉄と京成電鉄は31日、空港アクセスの充実を図る施策を共同で検討していくことで合意したと発表した。京成が2028年度に運行を計画している新型有料特急車両の共通化などに取り組む。増加が見込まれるインバウンド(訪日外国人)需要への対応などで両社が協力する。
京急は羽田空港、京成は成田空港への都心部からの空港輸送を担う。両社は都営浅草線を介した相互直通運転も実施しており、信号機といった地上設備や車両の共通化などに向けて検討する。
沿線サービスでは共同の企画乗車券の販売を通じた相互への送客施策も盛り込んだ。京急の株主が京急ストアの割引券をリブレ京成で使えたり、京成の株主が優待乗車証との引き換えに京急の企画乗車券「みさきまぐろきっぷ」をもらえたりできるようにする。
京成電鉄の岡匡一常務執行役員は「これまでも親しくやってきたが、(今回の)合意を通じていま一歩踏み込んだ関係で検討を進めたい」と話した。
両社を巡っては旧村上ファンド系が京急株を6%保有しているほか、京成株も保有しているとされる。英投資ファンド、パリサー・キャピタルも京成の株式の4%強を保有し、オリエンタルランド株の売却を通じて資本効率の改善などを訴えている。
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