ジャパンモビリティショー内のトークショーに豊田会長が登壇した(1日、東京・江東)

日本自動車会議所の豊田章男会長(トヨタ自動車会長)は1日、米国を代表する自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の車両を国内サーキットで走らせるイベントを11月に開くと明らかにした。米国の高関税政策が続くなか、日米で交流を深める狙いだ。

東京ビッグサイト(東京・江東)で開催中の「ジャパンモビリティショー2025」内のトークショーで言及した。豊田氏は「関税の問題で日本の自動車産業は困っている。(日米が)お互い『ありがとう』と言い合える関係が必要で、モータースポーツであれば構築できる」と話した。

ナスカーを走らせるイベントは、「富士スピードウェイ」(静岡県小山町)で開かれる「スーパー耐久シリーズ2025」最終戦期間中(15〜16日)に行う。米国のシボレー「カマロ」とフォード「マスタング」のほか、トヨタ「カムリ」など計6台を走行させる。

日米の貿易不均衡解消のため、トヨタは米国での生産車を日本へ「逆輸入」する方針を示しており、まずは米国車が走行する場を設ける。

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