栃木イノベーションベースの設立記念式典

栃木県にゆかりのある経営者が発起人となり、起業家育成を手掛ける一般社団法人、栃木イノベーションベース(TCGIB、宇都宮市)が3日、設立記念式典を開いた。経営者が指導役となり起業家の育成を目指す団体で、全国での設立は18団体目となった。代表理事には、保育施設運営企業を宇都宮市内で創業した大塚雅一氏が就いた。

「イノベーションベース(IB)」は2020年に発足した一般社団法人、徳島イノベーションベース(TIB、徳島市)がモデルだ。単なる交流会ではなく、自治体や金融機関などと連携して地域ぐるみで経営者育成に取り組む。式典で講演したTIB代表理事で、電子書籍取次大手メディアドゥ創業者の藤田恭嗣社長は「人口減少の時代、地方創生には巻き込む力のある起業家が必要」と語った。

第1期は50人限定で、起業して間もない人や起業を考えている人などを会員として募っている。年齢や職業、肩書は不問だ。毎月1回、東京などから経営者を招き「月例会」として講演会・講習会を開く。

これとは別に会員約8人ごとに「フォーラム」を結成し、発起人らがメンター(指導役)となって経営を指南したり、会員同士で思いや悩みを共有したりする場を設ける。フォーラムでは守秘義務などのルールを徹底し、何でも話し合える環境を提供する。競合事業の経営者が同じグループにならないよう配慮するなど運営を工夫する。

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