
ローソンは4日、具材にこだわった新作おにぎりを発表した。専門店が監修したり、エビ天を挟んだりした商品を11日から順次発売する。コメ価格の高騰に伴い、コンビニ各社は米飯商品の値上げを余儀なくされている。手作りのおにぎりを持ち運びする消費者も増えるなか、自宅では作れない特別感を演出して客離れを防ぐ。
老舗専門店「おにぎり浅草宿六」(東京・台東)が監修した商品を11日に発売する。「おにぎり浅草宿六監修 プレミアムおにぎり 紅鮭ほぐし(柚子胡椒仕立て)」(279円)は、粗めにほぐした紅ザケにユズコショウを加えて上品な味わいに仕上げた。複数の味噌をブレンドした「同監修 赤だし仕立ての豚汁」(378円)も売り出す。
監修品以外もそろえる。12月2日から販売する「炙りサーモンといくら醬油漬おにぎり」(322円)は、しょうゆ入りのだしご飯でシャケのほぐし身とイクラを包み、宮城県の郷土料理「はらこ飯」のような味わいに仕上げた。同月9日発売の「具!おにぎり まるで海老天丼」(354円)はエビ天2尾を挟んで食べ応えを持たせた。

ノリを使わずに価格を抑えた「だしおにぎり(日高昆布)」(138円)なども12月に発売する。「天かす小海老おにぎり(もち麦入り)」(同)は、天かすやアオサを混ぜ込んだご飯に小エビを合わせ、香ばしい後味を楽しめるようにした。
ローソンによると、コメやノリの価格高騰に伴うおにぎりの値上げを受けて、市販品の購入を敬遠する動きが広がっているという。節約のために手作りしたものを職場などに持参する消費者も多い。コンビニ各社では、家庭で作れない付加価値を意識した品ぞろえや、価格帯の幅を広げて集客力を高める工夫が求められている。
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