Jパワーは、二酸化炭素（CO2）排出量削減を進めるため2028年度末までに兵庫県の高砂火力発電所を廃止すると発表した。同発電所は1号機が1968年7月、2号機が1969年1月に運転を開始した石炭火力。1号機・2号機ともに定格出力25万キロワットで、発電効率は38%以下となる。

同社は脱炭素に向けた行程表「BLUE MISSION 2050」に基づいて、2050年のCO2排出量の実質ゼロに向けた取り組みを進める。その節目として、30年のCO2排出量を2630万トン以下とすることを目指している。

また24〜26年度の中期経営計画において、非効率石炭火力をフェードアウトするとともに、高効率石炭火力についても地点の特性を踏まえて適切な技術を選択する計画を示している。今回の高砂火力発電所の廃止は、こうしたCO2排出量の実質ゼロに向けた取り組みの一環として決定した。

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