5日の東京株式市場で日経平均株価は一時、前日の終値より2100円超下落して4万9300円台をつけ、5万円の節目を割り込んだ。前日の米国株式市場で、ハイテク株が下落した流れを受けた。日米ともに株高を引っ張ってきた人工知能(AI)関連の銘柄に過熱感への警戒が広がっている。

  • AIへの熱狂が演出する歴史的株高 海外勢の日本買いと急落リスク

 前日のニューヨーク株式市場で主要3指数はそろって下落した。

 この流れを受け、5日の日経平均は、前日より205円81銭安い5万1291円39銭で取引を開始。その後、AIや半導体関連株のソフトバンクグループや東京エレクトロンなどで売りが優勢となり、下げ幅を大きく広げた。いずれも日経平均への寄与度が大きい「値がさ株」だ。取引中に5万円を割り込むのは10月27日以来となる。

 大手証券のアナリストは「年初からハイテク株を中心に株価が急上昇していたが、割高感が意識され、いったん調整に入った。今後は、本格化する企業決算の内容が注目点となる」と話した。

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