5日の東京株式市場は米国株の下落を受けて売りが広がり、日経平均株価は一時前日比2400円超下落して5万円を下回った。午前の終値は2393円15銭安の4万9104円05銭。

前日の米国市場では、最近の人工知能(AI)関連株主導の急上昇に対する警戒感などからハイテク株中心に売りが広がった。東京市場もこの流れを引き継ぎ、半導体関連銘柄などが急落した。特に、これまでの相場上昇をけん引してきたソフトバンクグループやアドバンテストの下落率が大きく、2銘柄で日経平均を約1300円押し下げた。

市場では「日米とも半導体やAI関連株は短期間で急上昇し、過熱感や割高感が出ていたため、売りが出やすかった」(大手証券)との指摘が聞かれた。一方、好決算を発表した銘柄などは買われた。

下げ幅が前日比2000円を超え、5万円を下回った日経平均株価を示すモニター=5日午前、東京都中央区

5万円を割り込んだ日経平均株価を示すモニター=5日午前、東京都中央区

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。