ドローンを使って本土から佐久島に食料品などを運んだ(5日、愛知県西尾市)

愛知県は5日、佐久島(愛知県西尾市)で実施しているドローンを使った商品輸送の実証実験を公開した。フェリーを使わなくても、島民が本土の小売店で買い物を代行してもらえるようにする。アプリで食料品などを注文するとドローンで商品が運ばれ、島に商品が到着した後は自動配送ロボットで個人宅に届ける。

島から約10キロメートル離れた一色港からドローンが出発する。実証期間は10月30日から約1カ月で、産業用ドローンを手がけるプロドローン(名古屋市)が県から委託を受けた。2023年に立ち上げた官民連携プロジェクトの一環で、24年度には事業者向けのドローン配送を実施した。今回は対象を個人に拡大し、配送ロボットも導入した。ドローンを活用した輸送の採算や効率性を検証する。

島に届いた荷物は自動配送ロボットで届ける(5日、愛知県西尾市)

5日の報道公開に参加したプロドローンの戸谷俊介社長は、「佐久島は高齢化や人口減少が進む社会課題の先進地域だ」と説明。その上で「取り組みを『佐久島モデル』として確立し全国に展開したい」と話した。

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