住友ベークライトは自動車用のブレーキパッド向けに耐摩耗性に優れた樹脂を開発したと発表した。2028年に始まる予定の欧州排ガス規制「Euro7（ユーロ7）」でブレーキダスト（ブレーキの摩擦により放出される粒子）の量も規制対象となることを受けた。摩耗量を従来品比24%減らし、ブレーキダストの発生量を削減できるという。

開発したのはブレーキパッド用バインダー向けのアミド変性フェノール樹脂「スミライトレジン PR-56531」。従来製法に適用でき、摩擦性能を維持しながら耐摩耗性を向上させる。中国や東南アジア、欧米などで現地供給が可能だ。国内外の摩擦材メーカーで性能評価を実施中で、27年に量産販売を始め年間売上収益10億円を目指す。

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