
川崎重工業は航空機用の液体水素燃料タンクを試作したと発表した。マイナス約253度となる極低温の液化水素を貯蔵する充塡試験に成功した。同様の取り組みは国内初としている。エンジン関連など一連の装置をつなげて2030年に地上実証をする目標だ。
タンクは直径約1.3メートルの円筒形で魔法瓶のような二重構造だ。航空機に載せやすい軽さで断熱性と気密性を維持できることを確認した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の資金支援を受けた。
水素航空機は既存のジェットエンジンのような仕組みで水素を燃やして飛ぶ想定だ。燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない脱炭素技術として期待されている。川重は水素関連事業に力を入れており、水素の製造、運搬、消費に関わる技術開発を手掛ける。
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