左から4人目がスパイラル・ベンチャーズ社長の堀口雄二氏、中央がシナルマス・ランドでグループCEOのマイケル・ウィジャヤ氏

シンガポールに本社を置く独立系ベンチャーキャピタル(VC)のスパイラル・ベンチャーズは、インドネシアの財閥であるシナルマス・グループとファンドを立ち上げたと発表した。最大1億ドル(約150億円)規模を目指し、日本と東南アジアのスタートアップに出資する。

シナルマスグループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるリビング・ラボ・ベンチャーズと共同出資会社を立ち上げた。スパイラルの堀口雄二社長は「東南アジアは財閥の影響力が強く、シナルマスとつながれば事業の可能性が広がる」と新ファンドの意義を説明する。

ファンド名は「ジャパン・テーマファンド」。事業開発段階のスタートアップに出資する。事業領域は問わない。インドネシアで事業を展開し、シナルマスとの協力で成長が期待できる企業に投資する。

ファンドにはシナルマスグループで不動産開発を手掛けるシナルマス・ランド、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のインドネシア・ダナモン銀行、日本の官民ファンドである海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)、ロート製薬、カルチュア・コンビニエンス・クラブなどが出資した。

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