期間限定商品「モスタコスバーガー」

モスフードサービスが7日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比59%増の28億円となった。4〜9月期としては過去最高を更新した。期間限定商品が奏功し、客数が増えた。原材料などのコスト増は増収効果で吸収した。

売上高は7%増の507億円、営業利益は49%増の40億円だった。4〜9月の国内既存店売上高は9.5%増だった。客数(6%増)、客単価(3%増)とともに伸びた。主力業態の「モスバーガー」では、7月に発売した期間限定商品「モスタコスバーガー」シリーズが好調だった。

野菜や肉などの原材料価格や人件費の上昇は値上げなどによる増収の効果で吸収した。「モスバーガー」では3月に商品の約半数を10〜30円値上げした。7日の記者会見で今後の原価高騰に対する対応について、早田正一経営企画室長は「農家との契約枠の拡大や事前に長期の契約を結ぶなどで価格の変動リスクを抑制していく」とした上で「店頭価格の見直しも考えていく」と話した。

26年3月期の通期予想は据え置いた。売上高は前期比1%増の970億円、純利益は8%減の29億円を見込む。通期予想を据え置いた理由について、7日の記者会見で中村栄輔社長は「原材料価格の高騰で原価率が上昇傾向にあることや、不採算店舗の閉鎖に伴う特別損失計上の可能性があることなどを総合的に考慮した」と話した。

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