アクシリの織田恵太社長(北海道剣淵町)

農業界を人手不足が覆っています。生産条件に恵まれた北海道も例外ではありません。Axri(アクシリ、東京・板橋)は農家のニーズに応えようと、道北に位置する剣淵町を中心に2021年から人材派遣を手がけています。

労働力を確保できないことにより、農業の現場で何が起きているのでしょうか。織田恵太社長はラジオNIKKEIの「農(アグリ)のミライ」に出演し、「人手が足りなくて農業をやめる農家もいる。かなり危機的だ」と語りました。

本業であるIT分野の人材派遣で培ったノウハウを生かし、農家の人手確保を支援するサービスを事業の新たな柱に育てました。アクシリのサービスを利用して、約100人が北海道の農繁期に農場で働いています。

応募してくる人は20〜30代が中心。織田さんが「農業に関心を持つ若い人が増えていることを肌で感じる」と話すように、工夫次第で人材を呼び込むことは可能です。織田さんのインタビューをポッドキャストで配信中です。

ラジオNIKKEI「農(アグリ)のミライ」は、農業や食をめぐる未来志向の取り組みを深掘りする番組です。番組サイトはこちらからアクセスできます。https:/www.radionikkei.jp/agri/
  • 著者 : 吉田 忠則
  • 出版 : 日本経済新聞出版
  • 価格 : 1,980円(税込み)
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    吉田忠則(よしだ・ただのり)
    農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。X(旧Twitter)は@nikkei_yoshida

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