
ツムラは10日、2026年3月期の連結純利益が前期比25%減の243億円になる見通しだと発表した。従来予想から13億円上方修正した。医薬品の生産や卸売りなどの中国企業が連結対象になることを反映した。加工費などのコスト抑制や政策保有株式の売却も業績を押し上げる。売上高は9%増の1980億円と100億円上方修正した。

連結子会社化したのは「上海虹橋中薬飲片有限公司 」で、株式の51%を11億6280万元(約238億円)で取得した。損益計算書には26年3月期の下半期から反映するという。
業績予想の上方修正にあわせて26年3月期の年間配当予想も引き上げ、前期比8円増の144円を見込む。従来予想は前期比据え置きの136円だった。
あわせて2028年3月期まで3年間の中期経営計画の数値目標も引き上げた。最終年度の営業利益目標は30億円上方修正し460億円とする。自己資本利益率(ROE)目標は9%と1ポイント高めた。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比1%増の898億円だった。中国事業で原料生薬などの販売が増えた。一方で純利益は29%減の124億円だった。原材料費などが増えたほか、為替差損益が悪化したことが響いた。
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