チーム宮崎の初会合では、半導体関連施策などについて担当者が説明した(10日、宮崎市)

宮崎県内の半導体関連企業など産学官で構成する連携組織「TEAM MIYAZAKI(チーム宮崎)」は10日、宮崎市内で初会合を開いた。九州各地でさらなる半導体産業の集積に向けた動きが相次ぐなか、宮崎県内でも取り組みを強化するのが狙い。25日に台湾北部の新竹県で現地企業との交流会を開くなど、今後ビジネス交流を深めていく。

チーム宮崎にはラピスセミコンダクタ(横浜市)や吉川工業アールエフセミコン(宮崎県新富町)など宮崎県内に拠点を構える半導体関連企業19社や宮崎銀行のほか、宮崎市など8市町、宮崎大学など2教育機関、宮崎県商工会議所連合会などが参加。会長には宮崎県商工会議所連合会の米良充典会頭が就き、事務局は宮崎市に置く。

新竹県の交流会では、現地の半導体関連企業と受発注や技術連携などを目指して接点づくりを行う。宮崎側からは19社と2校、清山知憲宮崎市長ら7市町の首長らが参加を予定している。新竹県には半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が立地している。

宮崎県内ではロームが国富町で23年に工場を取得したのを機に、産学官が「みやざき半導体関連産業人材育成等コンソーシアム」を設立。人材発掘に向けて、企業交流や中高生らに広く半導体の理解を深めるための活動をしている。チーム宮崎はこのコンソーシアムとも連携する。

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