
セブン―イレブン・ジャパンは11日、ラーメンなど麺類の店内調理マシンを本格導入すると発表した。冷凍麺の入った容器をマシンにセットすると、2分ほどで熱々のできたてに仕上げる。販売価格は主に600円台とし、うどんやまぜそばも取り扱う。すでに埼玉県内の約40店で順次導入しており、他地域の店舗にも広げていく。
ソフトバンクロボティクスグループ(東京・港)が開発した調理マシンを取り入れる。まずマシンのスタートボタンを押すと、30秒かけて内部を洗浄する。その後、購入した商品を庫内にセットすると、高圧・高温の水蒸気で冷凍麺を急速に調理する。約90秒で温め終わり、操作開始から2分で熱々の麺とスープに仕上げる。
しょうゆラーメン(680円)は煮干しのうまみを利かせたスープに麺がよく絡むよう工夫した。中太のちぢれ麺を使った味噌ラーメン(同)は、濃厚な味噌とショウガの香りを楽しめる。肉うどん(604円)はコシのある麺に特徴を持たせた。

すでにセブンを含めたコンビニ各社では、電子レンジで温めて食べるタイプのラーメンやそばなどチルド麺を販売している。既存商品と顧客を奪い合うカニバリゼーション(共食い)をなるべく防げるように検証したうえで取扱店舗の拡大を目指す。
セブンは店頭でいれるコーヒーやスムージーなど、これまでも「できたて」をうたった商品開発に力を入れてきた。足元では店内で焼き上げるピザやパンにも商品を広げている。小型スーパーやディスカウントストアが台頭し、外食店との競争も厳しさを増す。手軽に本格的な味わいを楽しめる利便性を訴求して来店動機を高める。
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