オリンパスが発売する消化管用のステント

オリンパスは11日、がんによって狭くなった消化管を広げるステントを12月に国内で発売すると発表した。オリンパスが消化管用ステントを販売するのは今回が初めて。胃・十二指腸用と大腸用で3種類を展開する。腸閉塞や食事ができないリスクを防ぎ、患者の生活の質を維持する。

「スプライダー胃十二指腸ステント」(税抜き21万2000円、希望販売価格)は金属に糸を織り込み柔軟性を持たせた。湾曲する消化管にも合うよう工夫した。

大腸用は2種類を販売する。シリコン膜と布で作られた「ジャバラ大腸ステント」(同27万円)は、がん細胞がステント内に入り込んで再び消化管が狭まるのを防止する。「Bactrian大腸ステント」(同21万2000円)は内視鏡画像で目視しながら狙った部分へ正確に届けやすい強みがある。

製造元は住友ベークライト傘下のSBカワスミ(川崎市)で、オリンパスはカワスミと国内における独占販売契約を結んだ。ステントはオリンパスが手掛ける消化器内視鏡と合わせて使う。

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