アイリスオーヤマは生産工場が多く集まる中国に研究開発拠点を設けて製品開発のスピードを上げる(写真は大連工場)=同社提供

アイリスオーヤマ(仙台市)は11日、中国・深圳市にロボットや家電などの研究開発拠点「中国R&Dセンター」を2026年1月に開設すると発表した。同社は中国に10工場を展開し、基幹の大連工場では家電などのほか将来の主力事業と位置づける業務用ロボットを生産している。新たに拠点を設け製品開発のスピードを上げる。

同社は宮城県、東京都、大阪府の国内3カ所に家電や日用品などの研究開発拠点を持つが、海外では唯一の拠点になる。深圳市にある同社オフィス内に設ける。拠点開設にあたり現地技術者や日本人留学生ら技術職を中心に現地採用を強化し、26年の新卒採用は15人程度を計画する。

中国拠点では家電、あらゆるモノがネットにつながるIoT、システムなどと並びロボットの研究開発に力を入れる。同社は業務用清掃ロボットを中心に事業拡大に取り組んでおり、26年半ばにハードとソフトを内製化した製品を投入する予定だ。

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