ソニーグループが11日発表した2025年9月中間決算(国際会計基準)は、売上高が前年同期比3.5%増の5兆7295億円、純利益は同13.7%増の5704億円だった。傘下の企業が製作や配給に関わっている映画「鬼滅(きめつ)の刃」の世界的なヒットと、好調な半導体事業が全体の業績を押し上げた。

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 陶琳(タオリン)CFO(最高財務責任者)は、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」のヒットについて「海外での配給がうまくいったことが大きい。想定以上のパフォーマンスを出すことができた」と話した。

 同社はこの日、26年3月期の音楽事業の営業利益予想を250億円引き上げた。増額分の約半分は「鬼滅の刃」と、同じく傘下企業が製作した「国宝」が稼ぐとみている。

 米国の高関税政策による通期の営業利益へのマイナス影響は、今年8月時点の想定から200億円引き下げて500億円と見込む。内訳は、ゲーム部門で300億円、家電部門で200億円と見積もった。

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