ワコールホールディングス(HD)は12日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比69%増の122億円になりそうだと発表した。2.1倍の148億円としていた従来計画を26億円下回る。米国や中国で下着の販売が苦戦し、国内でも夏のセールが低調だった。
売上高は微減の1738億円、営業利益は6.1倍の202億円と、従来計画からそれぞれ137億円、26億円下方修正した。欧州で子会社の物流倉庫の火災で約2カ月間インターネット販売が停止したことも響いた。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比3%減の875億円、純利益が42%増の124億円だった。足元の厳しい販売状況を踏まえ、年内に予定していた新たな中期経営計画の発表を延期する。
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