12日の米ニューヨーク外国為替市場で、対ドル円相場は円安ドル高が進み、2月以来、約9カ月ぶりに一時1ドル=155円台をつけた。米政府機関の一部閉鎖が解除されるとの期待などから、円を売ってドルを買う動きが進んだ。

 対ドル円相場は、高市早苗首相が10月に自民党総裁に選ばれて以降、日本銀行の利上げ観測が後退するなどして、円安ドル高が進んでいた。

 さらに、米連邦議会下院が12日にもつなぎ予算案を採決し、10月初めから続いていた米政府機関の一部閉鎖がまもなく終了するとの見方が強まった。米経済の先行き不透明感が和らいだことで、ドルを買う動きにつながった。

 片山さつき財務相は12日の参院予算委員会で円安の進行について聞かれ、「経済への影響はプラス面とマイナス面があるが、マイナス面が目立ってきたことは否定しない」と指摘していた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。