
ファンケルは22日、化粧下地とファンデーションを11年ぶりに刷新し、新商品を9月16日に発売すると発表した。従来の無添加処方を維持しながらスキンケア効果や皮脂崩れ防止といった最新の需要を反映し、幅広い層に売り込む。
化粧下地には皮脂分泌を調整する独自成分を配合し、崩れを防ぎメークを長持ちさせる新技術を採用した。リキッド型とクリーム型の2種類を用意しており、店頭想定価格は2200円。ファンデーションは保湿成分を取り入れて艶感を出しながら、カバー力も高めた3種類をそろえた。直営店やオンラインサイトで販売する。
商品企画を担当する化粧品事業本部の西口翔子課長は「メークで肌荒れすることがないものを目指して開発した。安心して長く利用できるものに仕上げた」とアピールした。
ファンケルは防腐剤や合成色素などの添加物を使わない「無添加」を旗印に掲げ、肌悩みを抱える人や妊産婦などを中心にファンを増やしてきた。一方、メーク崩れや肌のくすみなどを課題に挙げる市場調査もあり、今回の刷新で肌の不調解消を目指す。
富士経済の調査によると、化粧下地やファンデーションといったベースメークの国内市場規模はアフターコロナで拡大しており、2025年は前年比6%増の3415億円に達する見込みだ。
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