トライアルが西友の既存店に開いた衣料品ショップで販売するフリース(14日、東京都世田谷区)

九州発のディスカウント店、トライアルホールディングスは14日、子会社の西友の店舗に衣料品専門のインショップ(店内店舗)を開いた。1000円前後のフリースやセーターなど値ごろな普段着をそろえる。物価高で消費者の節約志向は強まる。既存店を活用することで出店コストを抑えながら30〜40代の買い物客を取り込む。

ショップ名は「RIALT(リアルト)」。西友三軒茶屋店(東京・世田谷)の一画を改装し、同日に1号店を開いた。売り場面積は約300平方メートルで、トライアルのプライベートブランド(PB)の200〜300品目を扱う。西友他店にも順次広げる。

看板商品のフリースは1097円で、無地のタイプは男女8色ずつ用意する。部屋着として使えるほか、生地の厚さや肌触りを工夫することで外出時も重ね着がしやすいようにした。タートルネックのセーター(998円)やパーカー(2189円)、ロングコート(4990円)も販売する。保温機能のある下着類も低価格でそろえる。

これまでトライアルは、九州や東北など地方の郊外に構える自社の大型店舗でPBの衣料品を展開してきた。7月に約3800億円で買収した西友は首都圏の都心に多くの店舗を抱える。手薄だった都市部に販路を広げて販売量を増やす。

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