山内隆裕氏

サイバーエージェントは14日、創業者である藤田晋氏(52)が社長職を退き、山内隆裕専務執行役員(42)が12月12日付で社長に就任する人事を発表した。藤田氏は代表権のある会長としてとどまる。四半世紀以上に渡ってサイバーエージェントを率いてきた藤田体制から脱却し、経営の若返りをはかる。

藤田氏は1998年にサイバーエージェントを創業。ITバブルを追い風に急成長し、藤田氏が26歳の2000年に当時史上最年少で東証マザーズ(現グロース)に上場した。インターネット広告を中核にゲームやメディアなどに多角化を進め、ブログサイト「アメーバブログ」やインターネットテレビ「ABEMA(アベマ)」など数々の有力サービスを生み出してきた。

山内氏は25歳でインターネット広告事業の中核会社CyberZ(サイバーZ)の社長に就任。ガラケー向け広告からスマートフォン向けにいち早くかじを切り、事業を急拡大させた。12年にサイバーエージェントとして当時最年少の29歳で取締役に就き、足元ではABEMAのコンテンツ開発などを主導する。

山内隆裕氏(やまうち・たかひろ) 2006年立教大経卒、サイバーエージェント入社。09年サイバーZ社長。12年サイバーエージェント取締役、20年専務執行役員、23年AbemaTV取締役最高執行責任者(COO)。東京都出身。

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