「レイバン」などを手がけるフランスの眼鏡大手エシロール・ルックスオティカが、ニコンの株式を買い増したことが14日、分かった。エシロールが同日付で関東財務局に提出した変更報告書で明らかになった。保有比率は11.84%と、10月時点の10.59%から上がった。
保有目的は「長期純投資」としている。ニコンとエシロールは長年の協業関係にある。2000年に眼鏡レンズの製造販売などを手がける共同出資会社のニコン・エシロール(東京・墨田)を設立した。
ニコンはカメラのほか、経済安全保障上の重要物資である半導体の製造に不可欠な露光装置も手がける。外為法上、経済安保に重要な「コア業種」に指定され、外国企業が株式の10%超を保有する場合、所管官庁の審査を伴う事前届け出が必要になる。
ニコンは10月、エシロールから「議決権の最大20%までの株式取得について当局のクリアランスを取得した旨の連絡を受けている」と明らかにした。外為法の障壁が取り除かれ、今後2割までの買い増しが進む可能性がある。
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