
宇宙スタートアップのispace(アイスペース)が14日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、最終損益が44億円の赤字(前年同期は63億円の赤字)だった。月面着陸船の開発に伴う販売管理費が減ったことで、前年同期に比べ赤字幅は縮小した。
売上高は前年同期比64%増の21億円、営業損益は41億円の赤字(前年同期は37億円の赤字)だった。27年に打ち上げを予定する「ミッション3」の開発が進展し売上高への計上が進んだものの、6月に打ち上げた着陸船に関する広告宣伝費がかさんだ。
アイスペースは25年10月に実施した公募増資などで、最終的に182億円を調達したことを明らかにした。14日のオンライン記者会見で野崎順平・最高財務責任者(CFO)は「過去最大規模の増資となったが、(28年に打ち上げを予定する)ミッション4までの開発費を全て確保した。今後の成長のための布石となる」と述べた。
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