
岡山大学や同大発スタートアップのMOSAdemy(岡山市)などは14日、岡山県浅口市寄島地区のレモン畑で四足歩行ロボットを用いた農作業のデモを住民らに公開した。でこぼこした土地や多少の斜面も苦にせず移動できる四足歩行の特性を生かし、収穫時での活用などスマート農業の実現につなげる。
三ッ山レモン普及協議会(浅口市)が岡山大側に働きかけ、農林水産省の支援事業も活用して実施した。近くの市立寄島学園の3年生も招き、ロボットが畑をスムーズに移動する姿を披露した。用意したロボット2台のうち1台が背中に付けたアームでレモンをつかみ、もう1台が載せたカゴに入れる様子なども公開した。

中国企業が開発したロボットに独自のプログラムや機器を組み込み開発を進めている。将来はカメラ画像でロボット自ら状況を把握して畑を動き回り、収穫期と判断したレモンをアームで摘み取る、といった農作業の自動化を実現したい考えだ。
MOSAdemyは9月に設立したばかり。博士課程の学生でもある清水優椰代表は「まだまだ開発途上だが、研究だけでなく実装していかないと進歩がないのでこういう機会を生かしたい」と話す。15日には地元の獅子舞とロボットの共演も予定する。
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